大阪府茨木市「こころ社労士事務所」の香川昌彦です。
私は、生まれつきの障害を持っている方の、20歳から支給される障害年金(知的障害、発達障害のみ受託しています)と大人になってからの精神障害の仕事に携わっています。
申請手続の代行が仕事なのですが、「その人の就職」についても必ずお話をするようにしています。契約外のことなので、追加報酬はいただいておりません。
なぜ、そのようなことをしているかというと、国民年金だけでは独りになったとき絶対に生活できないからです。
国民年金の場合、2級認定で年間約80万円。無理です、働かないと収入が足りません。
親御さんの命も貯金も永遠ではありません。
ハンディキャップを背負った中で、どこか得意分野、好きな仕事を見つけて就職しないと「幸せ」であり続けることは難しい。お金だけの問題ではなく、特性に合った仕事をしないと心が豊かになりません。
障害年金と就職は私にとってはセットなのです。
私自身は双極性障害で苦しんで「社会保険労務士として個人事業主になる」という選択をして、ささやかだけど幸せを感じています。
工場のルーティン作業だったら早々にギブアップしていたと思います。
だから、本人、親御さんにはキャリア、仕事の大切さを説明し、福祉施設を上手に活用するよう伝えています。
私が当事者として何社か実習で経験した、障害者雇用の実際についても伝えています。
一方、事業主様には障害者雇用について伝えています。障害者雇用率を満たすために安易な雇用をすると、障害者にとっても会社にとっても不幸な形で終わるからです。リアルな障害者雇用の現場では、他の社員が疲弊し、障害者の方が浮いた形となり退職に至るケースも多いのです。
障害年金に携わり、障害者雇用に携わることは、たぶん私にしかできない仕事だと思っています。でも、ものすごく時間がかかるので、いわゆる営業活動はほとんどしないでコツコツと続けている仕事です。
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