大阪府茨木市「社会保険労務士法人こころ社労士事務所」の香川昌彦です。いよいよゴールデンウィークも終盤戦ですね。
ゴールデンウィークですが、新入社員にとっては大きな壁となることがあります。この休暇の過ごし方によっては「五月病」となるリスクもあるのです。休暇を利用して4月を振り返り、5月からの本格的な業務に備えることが必要です。
5月病とは?なぜ新入社員に多いのか
「5月病」というのは正式な病名ではありませんが、一般的にはGW明けに訪れる心理的・身体的な不調を指します。新入社員にとっては4月は激動の月です。学生と社会人は全く違うのですから当然のことです。それに必死に対応しようとするのが4月です。
やっとGWに入り一息。休暇を終え再び高いストレス環境に戻り不調を感じてしまうのです。正式には「適応障害」と呼ばれる症状です。
適応障害とは Wikipediaより
ONとOFFの切り替え:心地よい休暇の過ごし方
GWはしっかりと仕事から離れ、自分の時間を大切にすることが大切です。休暇中に仕事のことを考えさせることは避け、リラックスできる活動や趣味に時間を使いましょう。自分が気づいていない心身の疲れを癒す期間が必要なのです。気が張っていると人は疲れを感じにくくなります。「自分は疲れている」という意識を持つことが大切です。
4月を振り返り、5月の準備をする
休暇が終わる数日前には4月の業務を振り返り、達成できたことや改善点を整理する時間を設けるとよいでしょう。これにより、5月からの業務に向けての意識が高まり、心理的な準備が整います。急発進では壊れてしまいます。自動車が急発進してエンストを起こすのと同じですね。
精神的健康のサポート:会社の役割とワークライフバランス
会社は新入社員が5月病になりにくい環境を整えるために、休暇後のフォローアップを充実させることが重要です。例えば、帰社日には5分でよいのでミーティングを設け、社員が休暇中の経験を共有する場を提供するとよいでしょう。職場のコミュニティ感を高め、ストレスを軽減できます。
会社として教育すべきことは「ワークライフバランス」と「仕事とプライベートを完全に分離させる」ことは違う、ということです。同じ一人の人間がどちらの時間も持っています。分断するのではなく、混ぜてしまうのではなく、心地よい生活リズムで毎日を過ごすことがワークライフバランスなのです。
まとめ:健康的な社員育成のために
新入社員が5月病を経験することなく、健康的に職場復帰を果たすためには、休暇を有意義に過ごすことが不可欠です。休暇中はしっかりとリフレッシュし、休暇明けはゆっくりと仕事に慣れる時間を設けることで、新しい環境においても心身ともに充実した日々を送ることができるでしょう。
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