ギャンブルにハマる心理
なぜ人はギャンブルにハマるのでしょうか?
ギャンブルでは、スキルや努力よりも、偶然の要素が大きな影響を持ちます。初心者でもたまたま大当たりを出すことがあり、この偶然の成功体験がギャンブル依存症の引き金となります。心理学者スキナーの実験によれば、予測できない報酬は、予測できる報酬よりも記憶に強く残ることが示されています。
人材育成とギャンブルにハマる心理
ギャンブルについて述べた理由は、会社が知らず知らずのうちにギャンブル依存症的なアプローチを取ることがあるからです。ここでの「依存」は、お金をかける意味ではなく、人材育成と成果においてギャンブル依存的な考え方を指しています。
社員の成長における重要なポイント
社員の成長には、長期的な目標を持ち、持続的な努力を続けることが不可欠です。しかし、ギャンブル依存症的なアプローチでは、偶然の短期的な成功に固執し、長期的な目標への意欲が低下します。「一発当てる」という発想です。このアプローチが会社全体に浸透すると、社員も同様に一発逆転的な成果を求めるようになります。
成長の本質
地道な努力は即座の成果をもたらしませんが、確実に力をつける基盤となります。長期的な成果を上げるためには、一歩一歩の努力が欠かせません。会社の財産となるのは、地道な努力を積み重ねた社員です。
派手なパフォーマンスと安定した成果
一発当てるための派手なパフォーマンスと成果は、一時的にには利益になりますが、その成果は再現性に欠けます。計画的な努力や着実な成長がないため、数字の上下が激しく、安定した成果を上げることが難しくなります。派手な結果が忘れられなくて、何度も何度も、無計画で派手なパフォーマンスを繰り返すことになります。前に一発当てたからまた当てられるという幻想に取り憑かれるのです。
人材育成と評価のアプローチ
人材育成においては「偶然の成功体験」に依存するのではなく、「努力と継続」を重視し、以下のアプローチを取り入れるべきです。
- 長期的な目標の設定
- 持続的な努力の奨励
- 成果の評価と過程の共有
これらのアプローチを通じて、社員は長期的で安定した成果を上げる力を身につけ、会社にとって真の財産となります。ビジネスはギャンブルではなく、持続的な成功に向けた努力と計画が重要です。チャレンジ精神は必要ですが、ギャンブル依存的なアプローチは、会社と社員の成長に悪影響をおよぼすことを理解する必要がります。
ほとんどのギャンブル依存症の人は破滅します。会社も同じです。一発を当てるより大切なことを忘れたはいけないのです。
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