こころ社労士事務所スタッフの藤井鞠奈です。
ちょっと外に出るだけで汗が止まらず、クーラーの効いた部屋に逃げ込んではもう外には出ないぞと誓う毎日ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
暑さのせいか何もやる気が起きずただただ時間が過ぎ去ってしまっているので、もう少し楽しい時間を増やしたいなぁと思っているところです。
上記のように最近は気が進まず放置してしまっているのですが、日々楽しんでいる趣味の一つに、手帳を書くことがあります。
IT化が進んでスケジュールやタスク管理はアプリなどで簡単に管理できてとても便利なのですが(実際業務関係はPCのWebツールを使用していてとっても便利!)、
あえて手書きするというアナログな方法も実はとても好きなのです!
紙をめくる動作、音、質感、好きなように書き込める空間が魅力的なのに加えて、日が進むと同時にページも進むのでブックマーカーの位置や紙の波うち方など
視覚的に時間の流れを実感できることがお気に入りのポイントです。
私はシステム手帳やスケジュール帳、5年日記などその他にも色々と、数冊の手帳やノートをそれぞれの用途で使っています。
さて今回のブログですが、そんな数ある手帳のうちの1冊、「ことばの手帳」を書くために最近触れるようになった都々逸(どどいつ)について書いてみようと思います!
「ことばの手帳」というのは私が勝手にそう呼んでいるだけなので、実際に決まったフォーマットの手帳があるわけではありませんがせっかくなので私のやり方をご紹介しますね。
ことばの手帳
毎年新潮文庫から発売される「マイブック」という日付と曜日のみが書かれている文庫本に、その日読んだ本や漫画、見たアニメの台詞や何かで耳にした、目にしたことばで「なんかいいな」と感じたことばを書くだけです。
できれば毎日書きたいのですが、気分が乗らない日などは無理には書きません。
たくさん書きたいときに遡って空白ページを埋めていくようにしています。
義務にしてしまうと負担になるので、書きたいときに書いて自分のペースで楽しむようにしています。
今はこの暑さのせいか、がっつりと小説を読む体力がないため、26文字からなる都々逸に目を通すようになりました。
このマイブックは「ことばの手帳」なので、自分では表現できないようなことばの使い方や価値観が見えてくるので、あとで見返したときに楽しめる1冊になりおすすめの使い方です。
毎度の如く長い前置きですが、クーラーの効いた涼しい空間でのんびり読みながら、ありふれた日常の中にある”こころに残ることば探し”に興味を持っていただければ幸いです。
都々逸(どどいつ)
さてさて本題です。都々逸とはどのようなものかご存じでしょうか?
長寿番組の笑点のお題にも度々都々逸が登場したりするので、耳にしたことがある方も多いかと思います。
まずはじめに、今回都々逸の本を手にする以前より、私が唯一知っていたおそらく一番有名な歌をご紹介します。
「三千世界の 鴉を殺し 主と朝寝が してみたい」
作者は諸説あるのですが高杉晋作かとも言われています。
(8/19追記「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花」も都々逸だったのですね・・・!)
さて、都々逸とは日本の伝統的な詩歌形式の一つで、その簡潔さの中に豊かな情感と美しい情景を詰め込むことができる表現手法として、江戸時代から現代に至るまで多くの人々に愛され続けています。
民謡から派生して生まれた都々逸は、七・七・七・五の音数律で、リズミカルで覚えやすい構成は、音として心地よく耳に残りやすいだけでなく、詠む際に自然なリズムを生み出し、言葉が持つ力を引き立てます。
もともとは「三味線の伴奏に乗せて唄う」特徴のあった都々逸のもつリズム感は、短歌や俳句・川柳との大きな違いと言えます。
都々逸の主題としては、恋愛、人生、人情、風物詩が多く、日常生活と密接に関係しているものがよく取り上げられます。
短い言葉の中に情景を浮かび上がらせ、心の機微を捉えるその表現は、古くから日本人の感性に寄り添い、多くの人が共感できるものとなっています。
都々逸はまた、言葉遊びや洒落を含むことが多いため、単に感情を表現するだけでなく、聞き手や詠み手がその裏に隠された意味を探る楽しさも提供します。
このような多層的な魅力があるため、都々逸は一見シンプルな形式でありながら、詠むたびに新たな発見があり、深い味わいを感じさせるものとなっています。
短いながらも奥深い内容を持ち、その時代の感性を映し出す都々逸は、時を超えて普遍的な魅力を持ち続けている日本の伝統文化の一つです。
このブログを通して、自分で作ってみよう!とまでいくのは難しいかもしれませんが(私もあまりにも才能がなくブログで披露するのはやめました笑)、
日常生活と共にあったかつてのように生活の楽しさや嬉しさ、哀しみなどを表現することのできる都々逸に少しでも興味を持っていただければ嬉しい限りです。
ことばの記録
なんとも喜ばしいことに、このようにブログとして思考を整理して文字を打ち込んでいるうちに、
たくさんのことばに触れて刺激されたのか、放置していた手帳たちをまた書きたい!という気分になってきました笑
自分の気分や体調とうまく付き合いながら、自分のペースで来年、再来年とこれからもずっと続けてたくさんのことばの記録を残していきたいです。
日頃からこうして集めた「なんかいいな」と思ったことばをしっかりと残していき、人とお話をする際に「なんかいいな」の気持ちを共感してもらえるように、
自分の日常生活でのことばの使い方や物事の考え方、価値観へ反映させていきたいと思っています。
それでは最後に、今回数多くの作品に触れた中で一番印象に残った歌をご紹介して今回のブログは終わろうと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
弓さん作
「たった一度の人生だから 思う存分まわり道」
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