大阪府茨木市「こころ社労士事務所」香川昌彦です。
昨日は就労移行支援事業所から受け入れている精神障害者の実習(インターン)2日目でした。今回は何ヶ所かに散らばっているデータを、ひとつのシステムにまとめる仕事を担当してもらいました。人数約80人、1月から7月までのデータでかなりボリュームのある仕事です。
あっさりと1時間で「終わりました」との報告。私なら3時間くらいかかると思います。
「この数字が食い違うのはなぜでしょうか?」などの質問があり、ただ単に入力の作業をしていたわけではないことに驚きました。その指摘は当たっていて元データに誤りがありました。
事務処理能力が私よりはるかに高いです。今日私がチェックしてエラー0でした。
それとは別に、ベランダの観葉植物に水をあげる仕事をお願いしていました。バケツから水をこぼしたらしく、床が結構水浸しになっていました。本人は水をこぼした意識はあるものの、あまり気にはかけていない様子でした。
後発的な精神疾患発症原因のひとつは「普通」より、ものすごく高い能力と、ものすごく低い能力の混在だと考えています(専門家は違う意見かもしれません)。
どういうことかと言うと、仕事でものすごく高い能力を買われて重要な仕事をまかせられる。しかしながら、そこに付随している何気ない仕事が全くできなくて、周りが戸惑い、自分も苦しむことになるのです。
能力のギャップは自分でははっきりわかっていないことが多いと思います。
だから自分の得意と苦手を理解し、きちんと発信することで、周りの協力を得て自分を活かす事ができるようになることが重要なのです。精神障害者に限った話ではありませんが。
実習に話を戻すと、私の役割のひとつは、その方の自己分析と他者への開示の方法を見つけるサポートをすることです。
私自身も気づき、得ることがたくさんあるだろうと楽しみにしています。