うつ病で休職中の部下との連絡。何を聞くべき?

人事担当者として、うつ病で休職している社員と定期的に連絡をとることは不可欠です。社員の体調がわからないと、復職のタイミングがわからないので、復職の受け入れ準備をすることができないからです。ただし、電話で社員から現在の体調を聞き出すのは意外に難しいもの。人事担当者「体調はどうですか?」休職者「まあまあです」
これでは休職者の様子が何もわかりません。ではどんなことをヒアリングすればよいのでしょうか?


具体的に聞くことが体調把握のコツ

「体調」という言葉はいろんなものが含まれています。気分的なものかもしれませんし、身体的なものかもしれません。うつ病で休職しているときに、「体調はどう?」というあいまいな質問に対して「〇〇は△△なので、あと3週間もすれば回復する見込みです」と答えることはできません。具体的な質問で体調を把握する必要があります。

うつ病で出来なくなることを聞く

では、具体的な質問にはどのようなものがあるでしょうか?健康な人には想像し辛いかもしれませんが、日常当たり前のように出来ていることができなくなるのです。うつ病に限らず、ほとんどの精神疾患の患者が「おっくう感」に悩まされ、出来ないことが増えていきます。よって、このおっくう感が取れてくれば、一応の回復の目となります。

歯を磨けているか?

健康な人が日常的にしている「歯を磨く」という行為ができなくなる方は多いです。磨かなければいけないとはわかっているのですが、どうしてもできない。電話でなく、定期的に実際に面談しているのであれば、口臭に注意を傾けてください。元々口臭の強い方もいるので断定はできませんが、歯を磨いていない可能性が高いです。

お風呂に入っているか?

歯を磨いているか、と同じ理由です。うつ病になると不潔になるという意味ではありません。清潔にしようと思う気持ちがあるのに、それができなくなるのです。自己嫌悪に陥っている方もいらっしゃいます。面談する場合だと、髪の毛をチェックしてみてください。なんとなく油ぎっていたり、ボサボサであったりしたら、お風呂に入っていない可能性が高いです。

パジャマのまま家にいないか?

元々パジャマと部屋着の区別のない方には当てはまりませんが、そうでない場合、一日中パジャマでいるということであれば、かなり症状は重いです。部屋着に着替えるのが「おっくう」なのです。ずっとパジャマでいると、ONとOFFの区別がなくなり、規則正しい生活ができなくなります。

異性の場合はセクハラになりますが、電話の場合、今どんな服装をしているか聞いてみるとよいでしょう。

外出しているか?

外出に関しては「していない」という答えがほとんどです。外出する目的がないからです。また、平日の昼間だと特に、近所の人から「仕事もしないで何をしているの?」と思われたくないので外出しづらくなにます。

休職初期は外出に関しては聞く必要がありませんが、ある程度回復したら、外出について聞いてみてください。「出たいけど、理由がないから出られない」なら、リワーク施設への通所を勧めてください。規則正しい生活の習慣化にも繋がりますし、リワーク施設と連絡をとることによって客観的な回復の様子を聞くこともできます。

まとめ

うつ病の間はコミュニケーション能力がどうしても低下しがちです。だからこそ、休職者が答えやすいように質問し、状況を把握する必要があります。ただし、簡単なことではありません。時間もかかります。よって、休職者とのやりとりは声掛け程度にし、具体的な体調把握については専門家にまかせて、そこから報告を受ける、というのも選択肢の一つです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です